【宇部煎餅店】厚焼きピーナッツ煎餅(4枚入) ・岩手名物南部せんべいをお手軽に!

岩手の南部せんべい

先日は北海道銘菓として有名な六花亭の「マルセイバターサンド」を取り上げましたが、今回は岩手県の名物の一つとして知られる南部煎餅の中から、大阪のスーパーでも比較的よく見かける宇部煎餅店の「厚焼きピーナッツ煎餅(4枚入)」のご紹介です。

この商品、行きつけのスーパー数店舗で近頃売場を拡大して販売しているのか、なぜかよく目にとまるので思わず買ってしまっています(笑)。

宇部煎餅店 厚焼きピーナッツ煎餅
宇部煎餅店 厚焼きピーナッツ煎餅(4枚入)

まず、岩手名物と称される南部煎餅について調べてみると...農林水産省のホームページなどによると、南部煎餅は江戸時代に八戸藩(藩主家は八戸南部氏)が治めた地域(青森県南東部から岩手県北部にかけて)に伝わる焼成煎餅で、現在は岩手県全域や青森県が主な生産・消費地となっているそうです。

原料は主に小麦粉に塩と水で、これらを混ぜて鉄製の型で丸く焼きます。戦前まで農家の多くは鉄製の型を持っており、煎餅は冷害が多く米がよく取れなかった地域の貴重な保存食だったそうで、近年は各社様々なバリエーションを展開しているようです。また、八戸周辺には専用の南部煎餅を用いて醤油味で煮立てた汁物、鍋料理があり、「八戸せんべい汁」と呼ばれているそうです。


南部煎餅を製造販売している企業はいくつかあるようですが、こちらの厚焼きピーナッツ煎餅を作っている有限会社宇部煎餅店は岩手県久慈市長内町にあり、創業は宇部金商店として煎餅の製造販売を始めた1947年(昭和22年)で、2004年(平成16年)に会社が設立されました。公式ホームページでの業種は「南部煎餅・ごまちーず煎餅の製造・甘まる 煎餅販売」となってます。

2012年(平成24年)新工場竣工・製造開始、2017年(平成29年)新本社社屋完成竣工、2020年(令和2年)第二工場完成竣工とうことで、全自動南部煎餅焼成機が12台稼働している他、全自動うす焼き焼成機合計5台、全自動厚焼き南部煎餅焼成機5台も稼働しており南部煎餅業界ではトップの台数とも。これらの機械は二枚型機械と違い、型を直接バーナーで炙って焼きあげるため、より手焼きに近い状態に焼きあがるそうです。

南部煎餅業界生産量でもNO.1だそうで、1日の生産量は最大60万枚に上ります。また、宇部煎餅店第1工場、第2工場では窓ガラス越しに製造工程が見学可能だそうです。
 

厚焼きピーナッツ煎餅

宇部煎餅店厚焼きピーナッツ煎餅の4枚入タイプは、「岩手名物 南部煎餅」、「厚焼きピーナッツ」と書かれた透明の袋に入っています。

宇部煎餅店 厚焼きピーナッツ煎餅
厚焼きピーナッツ煎餅の袋

周囲に薄い「みみ」の部分がある煎餅ですが、メインの部分は分厚く、「厚焼き」というだけあって煎餅としてなかなかの迫力があります。ちなみに、通常の厚みのピーナッツ煎餅も販売されているようですが実物は見たことがありません。

宇部煎餅店 厚焼きピーナッツ煎餅
表面(三階松と菊水の紋)

手に取って見ると結構ずっしり感があり、しっかり“密度の濃い”生地はほど良い硬さも備えています。

沢山入ったピーナッツで少しわかりにくいですが、煎餅の表面には家紋というか紋章が浮き彫りになっています。これは、複数ある南部煎餅の発祥・由来の内、最も一般的な「長慶天皇創始説」にちなんでいます。

その由来とは、南北朝時代、南朝の長慶天皇が現在の青森県三戸郡南部町にある名久井岳麓の長谷寺を訪れ、食事に困った際に家臣の赤松助左衛門が近くの農家からそば粉と胡麻を手に入れ、鍋の代わりに自分の鉄兜で焼き上げたものを天皇にお出ししたものが後に南部煎餅となったとする説です。

長慶天皇はその風味を大変気に入られ、度々、赤松に作らせたそうで、天皇は煎餅に赤松氏の家紋「三階松」と南朝の忠臣、楠木正成の家紋「菊水」の印を焼きいれることを許したという説もあります。

宇部煎餅店 厚焼きピーナッツ煎餅
裏面(南部煎餅)

裏面には「南部煎餅」の漢字が浮かび上がっています。

宇部煎餅店 厚焼きピーナッツ煎餅
断面にも覗くたっぷりのピーナッツ

実際に食べてみると、袋の表面に「クッキータイプの南部煎餅 まるごとピーナッツ」と書かれている通り、ほんのりとした甘さの感じられる生地は密度が濃く、ちょっと硬めのクッキーのような食感です。そこにはたっぷりのピーナツが入っていて、ちょっとした塩味と風味、食感が加わることで生地とは異なった美味しさを楽しめます。

1枚が結構なボリュームなので半分だけ食べるつもりが毎回1枚食べてる気がするこの煎餅、オンラインショップではお得な、割れた「こわれせんべい」も販売されているようなのでいずれ...


厚焼きピーナッツ煎餅(4枚入)の販売価格は、スーパーで100円前後のようです。

宇部煎餅店の南部煎餅は他に、定番の「ごま煎餅」、ピーナッツと黒ごまの「ミックス煎餅」、油で揚げて黒ごまを入れた「油煎餅」、そして通常の厚みの「ピーナッツ煎餅」があります。


●宇部煎餅店 公式ホームページ →https://ubesenbeiten.jimdofree.com/


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