乃が美はなれ尼崎市役所前店
2020年1月訪問
今回は久しぶりに南河内以外、それも兵庫県尼崎市にあるパン屋さんのレポートです。そのパン屋さんが「乃が美はなれ 尼崎市役所前店」です。乃が美といえば近年話題の高級食パンブームの火付け役として有名で、新しい店もどんどん出店している...ということは聞いていましたが実は食べたことはありませんでした。南河内には無いので(笑)。乃が美はなれ尼崎市役所前店(尼崎市) |
乃が美はなれ尼崎市役所前店は名前からわかる通り、尼崎市の市役所の向かい側にあります。
乃が美は大阪府大阪市中央区心斎橋筋に本社を置く企業で、食パン専門店「乃が美」を運営しています。その一号店(総本店)は2013年(平成25年)10月2日、大阪の上本町(大阪府大阪市天王寺区上之宮町)にオープンしました。乃が美の創業者で代表の阪上雄司氏は大阪プロレスの会長を務めていた人物で、ブログによるとドラマに出演したりラジオ番組も持っているそうです。
1本800円という「高級」な食パンということで、オープン当初は売れ行きも芳しくなかったそうですが、その美味しさは徐々に口コミで広がって行きました。やがてテレビをはじめとしたメディアで取り上げられるとあっという間に大人気となり、店舗も西日本から東日本、そして日本全国へと拡大して行きました。2020年(令和2年)1月現在で北海道から沖縄まで約150店舗を展開。
店舗入口 |
乃が美で販売しているパンは「生食パン」だけで、その生食パンの「生」は「そのまま食べてもおいしくて、耳までふんわり口どけの良いパン。」を意味しています。乃が美の高級生食パン以降、高級な食パンが全国的にブームとなりましたが、乃が美では類似品対策として2015年(平成27年)に「高級『生』食パン」を商標登録しています。
Yahoo!検索大賞の食品部門賞を2017年、2018年、2019年と3年連続受賞で、3年連続受賞は全部門において初の快挙だそうです。
なお、「乃が美」という屋号の由来については、
「乃が美」の由来
「乃」~それは、「すなわち、まさしく」という意味。
「美」~それは、「姿、色が美しい、感動、美味い」という意味。
すなわち、日本一美味い食パンをお届けする。
まさしく、食パンを通して日本一の感動をお届けする。
その揺るぎない信念を、『乃が美』の社名に込めております。
(ホームページより)
となっています。「令和」の紙袋 |
乃が美はなれ尼崎市役所前店は、市役所から七松線を挟んだ向かい側にあります。訪れたのは正月明けの夕方でしたが、行列は出来ていないものの先客がいて、後からもお客さんが入ってきました。
他の乃が美同様に販売しているのは生食パンの1斤か2斤とジャムだけなので店内はシンプルな造り。注文も迷いません(笑)。
「乃が美はなれ」
なお、こちらのお店をはじめ、上本町の総本店周辺以外の店舗は「乃が美はなれ」というように「はなれ」がついているようです。ホームページによるとこの「乃が美はなれ」は、「歴史に残る日本一のものをつくりたい。」という思いに賛同し、共に「乃が美」の理念を共有し、その製法を磨き上げ、認められた店主のみが冠することのできる称号」だそうで、店主の数を予め限定して、あまり増やさずブランドを大切に守るようにしているとのことです。
また、各都道府県に「乃が美はなれ」を設置することで、全国に乃が美の生食パンを届けられるようにし、さらに近隣工場から直送出来る距離に、パン工場を持たない販売専門店を置くことで、少しでも多くのお客さんの手に生食パンが渡るよう努めているそうです。
「今後ともフランチャイズビジネスには手を染めず」とも書かれていたので、手当たり次第にブランドを拡大するのではなく、基準を守れる少数精鋭のみで「乃が美」の高級生食パンを作っているようです。
●乃が美 ホームページ →http://nogaminopan.com/
乃が美のパン
前述のように、乃が美のパンは「生食パン」のみです。紙袋の中身 |
店舗ではすでに食パンを手提げの紙袋に入れた状態で用意されていて、注文して即手渡されました。
紙袋の中には生食パンの他に、生食パンのこだわりや食べ方について書かれたリーフレットと「Yahoo!検索大賞の食品部門賞受賞」のお知らせが入っていました。
「生」食パンレギュラー |
「『生』食パン レギュラー(2斤)」(864円・税込)は、全国的な高級食パンブームの先駆けとなった商品。「『生』食パン」は現在のところ乃が美の唯一のパンで、サイズはレギュラー(2斤)とハーフ(1斤・432円)の2種類があります(ハーフは一部取り扱っていない店舗があります)。
手でちぎったところ |
乃が美の高級生食パンは、購入日より1日置くことによって味が落ち着き本来の甘みや風味が引き立つとのことで、翌日いただきました。
こちらの食パンは、卵を一切使わず、最高級カナダ産100%の小麦を使用し、焼かずに美味しく食べられる食パンということで、「まずはそのままちぎってお召し上がりください。」とのこと。
ずっしりとした食パンは柔らかく、豪快に手でちぎってみるとしっとり感が伝わってくると同時に良い香りが漂います。
この生食パン誕生のきっかけの1一つは、代表の阪上氏が老人ホームへの慰問中に聞いた「食べているときと笑っているときが一番幸せ。でも朝食に出るパンは耳が固くて食べられない」という言葉。そしてもう1つが、卵アレルギーで食べるものに制約がある我が子が食べていたパサパサのパンだったそうです。
スライスしてトーストにも |
しっとり&もちもち食感の高級生食パンですが、手でちぎってそのまま生で食べても美味しいですが、もちろんカットしてトーストしてもサックり美味しくいただけました。
アクセス
国道2号線「昭和通り8町目」交差点から七松線を北へ約1.1km。山手幹線「立花」交差点からは同じく七松線を南へ約1.2kmです。尼崎市役所南館の西向かいのマンションの1階にあります。駐輪場はありますが駐車場はありません。公共交通機関では、JR神戸線「立花」駅、阪神電車「尼崎」、阪急神戸線「塚口」駅などから、阪神バスに乗り「市役所」バス停下車すぐ。
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