【泰平食品】本場のぼんたん漬 舟切 ・文旦を漬けた鹿児島名物

南国鹿児島銘菓

今回も少し前にいただいたお菓子ですが、かなりお土産色というかご当地色の強い逸品です。

袋の透明な部分から何かを砂糖で漬けたような、ドライフルーツのような塊が見え右るこちらは、泰平食品の「本場のぼんたん漬 舟切」という鹿児島の郷土菓子だそうです。

泰平食品 本場のぼんたん漬 舟切
泰平食品 本場のぼんたん漬 舟切

とりあえず、メーカーを調べてみると泰平食品有限会社という鹿児島県阿久根(あくね)市大川にある企業で、ホームページも発見。また、このぼんたん漬をはじめとした同社の商品は楽天市場やAmazonなど様々なショップでも取り扱われていることも判明しました。

「ぼんたん」といえば、大きな柑橘類で「ボンタン飴」に使われている、というくらいの認識しかありませんでしたが、ホームページなどによると...「ぼんたん」は文旦(ぶんたん)という大きな実のなる柑橘類で、標準和名はザボン(朱欒、香欒、謝文)といい、原生地は東南アジア、中国南部、台湾などとされ、日本に伝わったのは江戸時代初期のことで伝来の地は今の鹿児島県阿久根市といわれています。

文旦の果実は皮の厚さが特徴で、大きさの半分程度を占める程。果肉は果汁が少ないものの独特の甘みと風味を持ちます。今回の商品に使われる阿久根市のものは阿久根文旦(あくねぶんたん)や本田文旦(ほんだぶんたん)と呼ばれる品種で、果実は1kgほどになるそうですが、品種によってはもっと大きくなり、ザボンの一種で柑橘類最大といわれる晩白柚(ばんぺいゆ)は直径25cm、重さ2kgにもなります。

 
文旦の伝来については、江戸時代の1772年(安永元年)に広東と長崎を往復する貿易船が阿久根に漂着した際、阿久根の人々に助けられ親切にもてなされたので船長は大変喜び、お礼に文旦の実を渡したところ、船長の名前「謝文旦」を果実の名前と間違えてとらえ、「文旦」が訛って「ぼんたん」となった、との言い伝えがあります。

本場のぼんたん漬舟切

本場のぼんたん漬舟切は、その色と形、大きさなどから遠目には数の子のようにも見えますが、ちょっと近くで見るとまわりに砂糖の付いた寒天菓子のようにも見えます。

泰平食品 本場のぼんたん漬 舟切
ぼんたん漬の原型

ホームページによると、文旦の柔らかで厚めの皮肉を糖蜜で炊き上げた伝統のフルーツ菓子ということで、原材料も「文旦、砂糖、水飴」といたってシンプルで「自然食品」とも書かれています。「舟切」はやはり船に似た細長い形が由来でしょうか。

泰平食品 本場のぼんたん漬 舟切
スライスしたぼんたん漬

実際に食べてみると、柑橘類ですが皮の部分なので少し歯ごたえはありますが、甘味とほのかな苦味、そして柑橘類の香りが広がります。そのままでは結構なボリュームなので、スライスすると食べやすくなり、知らない間に無くなっていました(笑)。

なお、泰平食品の文旦漬には、若いぼんたんを丸ごとスライスし、糖蜜で炊きあげた香り高い「青切」という商品もあります。こちらは舟切よりも少し苦味があり、お茶うけにぴったりだそうです。

昔は各家庭でも作られていたようですが今は鹿児島土産として浸透しているぼんたん漬は、スーパーや百貨店での九州・鹿児島フェアなどの他、各種ネットショップでも購入可能です。

●泰平食品ホームページ →https://seitengai.com/taihei/

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